「The giving tree」 作:シェル・シルヴァスタイン
私がおすすめしたい1冊を紹介します。
この物語は高校生の頃、国語の授業で初めて読みました。
先生がページをプリントアウトして全員に配ってくれました。
物語の内容は、
「あるところに、とても仲良しの木と男の子がいました。
男の子は毎日、木と遊ぶために森へ行きました。木も男の子が大好きでした。
男の子と遊び、木は幸せでした。」
「しかし、男の子は成長し、だんだんと森へ来なくなりました。
木は寂しく思っていました。
時がたち、成長した男の子は再び森へやってくるようになりました。
木は幸せでした。」
「成長した少年は木に相談します。
『お金が欲しい。』 『家を建てたい。』 『旅に出るための船を造りたい。』
木は自身のリンゴや、枝や、幹を持っていくように少年に伝えます。
木は幸せでした。」
「とうとう切り株だけになってしまった木は、老人になった彼と再会します。
彼は、『休む場所が欲しい。』 と木に言います。
木は自身の切り株で休むよう伝えます。」
「木は幸せでした。」
という物語になっています。
この物語を世界の子供(小学生くらい)に読ませたところ、「木が可哀想だ。」という答えが圧倒的に多かったのはダントツで日本の子供だったそうです。
この結果から、日本人は ゛もっとも見返りを求める国民゛ という位置づけになっているそう。
じゃあほかの国はなんて答えてるんや!って思いますよね?
ほかの国では、
「この木は素晴らしい。」「男の子に与えることが木の幸せだったんでしょ?」「愛だね。」
というような木を称える答えだったそうです。
うーーーん、、、深い!!!
この本は日本のいろいろな作家さんによって訳されたものも発売されています。
訳し方によって物語のニュアンスも変わってくるのもまた面白いですよ。
興味を持った方は是非、原文と日本語訳されたものと読み比べてみてください。
私は高校生の時の授業で、この時間にものすごく先生のお話に聞き入ったことを覚えています。
今でもたくさん本は読みますが、おそらく一生忘れることのない1冊だと思います。
読書の秋。
良い本とたくさん出合うためにアンテナを張って行きましょう^^