2015年に紀勢自動車道の南紀田辺IC~南紀白浜IC間が開通したことで大阪から2時間程度で往来が可能になった南紀白浜。
大阪から高速道路でダイレクトに南紀白浜まで行けるようになったとのこと。
これなら十分に日帰り旅行でも楽しめそう。
で行ってきました。
到着しました南紀白浜 千畳敷の駐車場。
駐車台数は50台ほどでしょうか。
まだまだ駐車スペースに余裕があります。
ちなみに駐車料金は無料。
駐車場のすぐ目の前に広がる千畳敷。
千畳敷は、太平洋に突き出た広大なスロープ性砂岩。
第3紀層のやわらかい砂岩が打ち寄せる荒波に長い間侵食されて出来たもの。
砂岩なので岩肌が黄色なんですね。
千畳敷から見上げて撮影するとダイナミックな地形が分かりやすいです。
こんな感じで撮影しています。
岩肌のディテールもゴツゴツしたものから滑らかなものも様々。
自然が作った砂岩の模様も面白いです。
所々に出来た海水溜まりには小魚が沢山いてて、小さな子供たちは磯遊びに夢中でした。
魚が写っているが分かりまでしょうか。
青い空、青い海、そして視界いっぱいに広がる千畳敷の雄大な景色は本当に見応えがありました。
お昼ごはんは駐車場にありますこのレストラン「千畳茶屋」で。
お昼時なので座敷は満席。
ちょっと待ってマグロ丼850円を頂く。
油っぽくなくあっさりしていて美味しかったです。
千畳敷から歩くこと約10分程度。
三段壁洞窟のお土産屋さんが見えてきました。
ってここも駐車場が無料なんですね。
車で移動すれば良かった・・・
三段壁に向かうお土産道。
店頭でホタテやサザエの浜焼をしているので醤油の香りが漂って何とも美味そうです。
お土産道を歩くこと300mほどで見えてきました三段壁。
そしてこちらが洞窟の入口。
エレベーターで地底36mの世界にご案内とのことです。
入場料は1300円。
JAF会員割引があるので1200円で入場。
エレベーターに乗るとその行き先は洞窟と表示されています。
エレーベーターの扉が開くと地底のエントランスです。
順路に入ってすぐ、スタッフに「無料で記念撮影しますよ」って声を掛けられる。
てっきり私の手持ちのカメラで撮ってくれるのかと思いきや、スタッフのカメラで撮影するという。
撮った写真は現像して売店に張り出すので気に入ったら買って欲しいとのこと。
何とも昭和感漂うサービスだこと。
約200mの洞窟内には辯才天が鎮座しています。
なんか凄い光景ですね。
日本一大きな辯才天なんですって。
洞窟内は海と繋がっているんです。
海水の色が澄んでいてとてもきれいです。
さらに奥に進む。
洞窟内には灯籠があったりします。
熊野水軍は武蔵坊弁慶の父親である熊野別当湛増(くまのべっとうたんそう)に率いられて源平合戦に参戦し、源氏の勝利に多大な貢献をしたと言われている。
その数2000名、200隻の船だったそう。
熊野水軍の参戦は百万の兵力に値するそうで、源平合戦に終止符を打つ要因になったとのこと。
熊野水軍強すぎ。
そしてこちらが当時の水軍小屋を再現したもの。
狭いし暗いですね。
何やら奥の方からザッパーン!ザッパーンと波が岩打つ音が聞こえてきました。
こちらが洞窟の最奥地。
洞窟内に響く波の音と岩に打ち付けて舞い上がる波しぶきの迫力。
小さな洞窟の中を潮が引いては満ちて、引いては満ちてを繰り返す、なんとも珍しい光景です。
熊野水軍はここに船を隠していたそうですが、結構激しい波しぶきなんですけどね。
船を停めるのが大変そう。
これ、潮吹き岩と言われ打ち付ける波が岩の穴から吹き上げる。
まるでクジラの潮吹きのように見えるから。
写真の中央で潮吹いているのが分かりますか?
洞窟内ではカメラ撮影に四苦八苦。
あ~広角レンズを持ってくれば良かったなぁ。とちょっと後悔。
なかなかベストショットが撮れず、もう諦めて、洞窟観光も終わり、地上へ。
写真では伝えきれませんが三段壁洞窟は非常に珍しい史跡観光地でしたよ。
洞窟の案内所を出ると広がる日本庭園。
この先を進むと三段壁を望む絶景ポイントなんです。
崖の上を歩くと「いのちの電話」の看板が。
ここから身を投げる人もいるということなんだろう。
ゴツゴツとした岩の上を歩く。
凹凸が大きくて非常に歩きづらいです。
断崖絶壁で危険なので、鎖で崖の先には行けないようにしてあります。
そしてこの鎖の先まで行って振り返ると・・・
三段壁の海岸沿いが一望出来る絶景スポットです。
こちらは別のビュースポットから撮影。
こちらは間近で高さ36m、豪快に切り立った岩の壁が望めるスポット。
岩に打ち付ける波しぶきが美しい。
左側に写っています見晴台から撮影しています。
岩肌と青い海のコントラストがとても美しい。
で、きわどくコントラストを上げるとなんだかイタリアっぽい。
みたいな写真加工遊びをしてみる。
三段壁から車で10分程度。
続いてやってきたのは南紀白浜海中展望塔。
何だか寂れ感が気になります。
入館料は800円。
ここでもJAF会員割引で700円。
しばし入館しようかどうか悩む。
人が少ないし、700円の価値があるのかどうか。
とりあえずせっかく南紀白浜まで来たんだし、何か発見があるかもしれないという理由で入館することに。
3人ぐらいしか人がいない。
振り返るとホテルですが、やっぱり何とも言いがたい寂れ感。
まぁこれはこれで味わい深いんですが、リゾート地としての南紀白浜のイメージが随分と変わったもんだなと。
左側にはホテルの大浴場が写っていますが、男湯は丸見えという眺望。
まぁ男湯なんで気にする事ないですけど。
展望塔に渡る橋にこんなのが。
「崎の湯」だって。
その先に目をやると。
本当だ。
海岸に露天風呂。
人が入っている。
白浜町営の公衆浴場だって。
かつては熱海温泉、別府温泉と並んで日本三大温泉と言われていたぐらいですからね。
また戦後は新婚旅行の人気スポットとして賑わった南紀白浜温泉。
今では南紀白浜と言えばアドベンチャーワールドの方がイメージが強いのかも知れないけど。
まぁ南紀白浜まで来て温泉に入らず、温泉に入っている人をただ眺めるばかりの観光者がここにおりますけどね。
そして南紀白浜まで来て海水浴もせず、海水浴客を眺めるだけの観光者でもあるわけです。
南紀白浜の観光も様々、時代とともに移り変わっていくもんです。
なんじゃそりゃ。
こんな事書いてたらなかなか海中展望塔までたどり着けないので話を戻します。
海中展望塔の中です。
やっぱり人がいない。
眺めはまずまずです。
ここから海中へはこの螺旋階段を降りていきます。
螺旋階段を2~3回ほど回って見えてきました海中。
おおっ魚影が見える。
でもガラスが汚いと思った方。
これ本当はこんなんじゃないんです。
カメラのレンズにつけているPLフィルター(偏光フィルター)の性なんです。
急遽PLフィルターを外して撮影することに。
とりあえずシャツの胸ポケットにPLフィルターをしまっておけば傷は付かないだろう。
裸眼だとこんな感じですね。
なかなかカメラでは上手く捉えることが難しいですが、いろんな魚が見れます。
カラフルな海蛇やチョウチョウウオも発見しました。
私が撮影に四苦八苦しているうちに入れ替わり立ち替わり観光客が5人ほどは来てました。中には西洋人の観光客も。
さてと、ぼちぼち引き上げようかと思ったところ、
なぜだか「大工の源さん」のパチンコ台が置いてあった。
海を眺めながらパチンコを興じろということなのか。
そんな訳ないよね。
子供用なんだろうな。
ていうか、ここは「海物語」だろうにってパチコン台のチョイスに突っ込みたくなる光景。
とれとれ市場。
駐車場がデカイ。
何台収容出来るのだろうって思ったほど。
また帰りは南紀田辺ICから高速に乗るんですがここは帰り道にちょうどあるんです。
アドベンチャーワールドのすぐ横。
向かいには日帰り温泉施設「とれとれの湯」などもあります。
多分、一日遊んだ後は「とれとれの湯」で750円の温泉に入って、「とれとれ市場」でお土産を買って帰ってね。
って言うことなんでしょうね。
上手く考えてあるなぁ。
多分、南紀白浜は日帰りの家族観光客を取り込もうとしているのでしょうね。
店内はかなり広くてお客さんも多い。
和歌山マリーナシティにも黒潮市場という海鮮BBQなどが出来る市場がありますが、ここは規模感が全然違う。
まず目につくのが市場中央にある巨大水槽。
いや巨大生簀なのかな。
ハマチやタイが泳ぐ漁場や卸売市場でしか見ない生簀があったり。
アワビやサザエ、クルマエビなどもご覧の通り、生きたまま売られている。
ハマチ1本タイムセールで780円。
伊勢海老もごろごろいる。
で、何を買ったかというと「うなぎのおむすび」と「めはり」。
めはりは熊野地方と吉野地方に伝わる郷土料理。
その昔、山仕事や農作業をする時のお弁当として作られていた。
高菜の浅漬でにぎり飯を巻いたものなんです。
せっかくのとれとれ市場なのに、全然とれとれなものをチョイスしていないけどね。
記事が相当長くなりましたが、ここまでご覧頂いた方ありがとうございます。
大阪にある自宅を出発したのが午前11時。
そして自宅に帰って来たのが午後7時。
片道約2時間移動の日帰り観光でこれだけ満喫出来るんです。
休日の土曜日でしたが、大した渋滞もなく南紀白浜までスイスイ行ける。
海水浴を楽しむも良し、露天温泉に入るも良し、新鮮な海鮮料理を食べるも良し、はたまた私のように自然を満喫するのも良し、バラエティ豊かな観光スポット南紀白浜。
これからは秋深まる観光シーズンです。
紅葉もいいですが、天気の良い秋晴れの元、南紀白浜を訪れるのも悪くありませんよ。
ではでは。