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イーロン・マスクという男

廣田 泰規
2015.03.15

イーロン・マスク

「地球を救う」「人類を救う」という理念のもと、現在3つの会社を経営するイーロン・マスクとは一体何者なのか?スティーブ・ジョブス亡き後、革新的な技術で世界を牽引する経営者として、Amazonのジョフ・ベゾスと肩を並べ、今、世界中が最も注目をしている人となった。

 

まずは彼の経歴を紹介。

イーロン・マスクは1995年にWEBサイトの開発支援ソフトウェアを提供するIT会社「ジップ2」を創業します。この「ジップ2」は1999年にコンパックの検索エンジン部門であるアルタビスタが337億7000万円で買収。この売却でイーロン・マスクは24億2000万円を手にします。

同じ年にイーロン・マスクはオンライン金融サービスを行う「Xドットコム」を創業。その一年後2000年に「コンフィニティ」と「Xドットコム」は経営を統合、社名を「ペイパル」に変更。2002年にネットオークションサイト大手のイーベイがペイパルを15億円で買収し、この売却でイーロン・マスクは181億5000万円という莫大な資金を手にすることになった。

 

その後彼は、IT業界には自分以外にも牽引する優れた経営者が多々いるという理由で、IT業界から身を引き、新たな理念のもと会社を立ちあげる。その理念は「地球を救う」「人類を救う」。

 

どういう事かと言えば、このまま化石燃料に依存したエネルギー社会が続けば人々の移動は困難になる。だから電気自動車の普及を急がなければならない。また、社会のエネルギー資源を化石燃料から自然エネルギーへのシフトを行う、そして人類社会の今後は地球だけでは事足らなくなり、早急に他の惑星での生活基盤を実現しなければならない。

 

この考えで彼が事業を起こした会社が

電気自動車メーカー「テスラモーターズ」
宇宙開発事業「スペースX」
太陽エネルギー開発事業「ソーラーシティ」である。

 

そして彼の凄さは社会を本当に変えるというその行動力。テスラモーターズはこれまで社会一般が持つ電気自動車へのイメージ、短い航続距離、貧弱なパワーと言ったものを変えるため、2008年、初めて販売開始した電気スポーツカー「ロードスター」。最高航続距離394km、0-100km/h加速:3.9秒、最高速度200km/h。その出来栄えはトヨタ社長の豊田章男氏も「これは本物のスポーツカーだ」と言わしめるほどだった。その1ヶ月後、トヨタはテスラモーターズと資本提携を結んでいる。これまで大手自動車メーカーが実現しなかったガソリン車並みのスポーツカーをわずか数年で販売するほどの技術力と行動力。そして彼は、テスラモーターズだけが電気自動車を販売していたのでは広く社会に浸透しない。大手自動車メーカーがこぞって電気自動車を販売しないと普及しないと考え、なんと彼は自社が保有する技術特許を全て一般に公開するという決断をしたのである。

 

また宇宙開発事業「スペースX」では民間初のロケット打ち上げに成功し、宇宙ステーションとのドッキングにも成功している。会社を設立してわずか10年足らずで国家プロジェクトである宇宙ロケット開発を実現した。これまで3回相次ぐ失敗に、資金が底を付きかけた矢先の成功であった。そして今まででは莫大な費用がかかっていたロケット打ち上げコストを下げることにチャレンジし、汎用パーツや既存技術を応用することで今までメインフレームでの開発が中心だったロケット開発に対して風穴を開けようとしている。例えば日本の「H2A」ロケットの1回の打ち上げコストが約100億円必要であるのに対し、スペースXが打ち上げに成功した「ファルコン9」では59億円。さらに今構想中の「ファルコン1」ともなればその費用は約8億円で済むという。また、ロケットを回収し、再利用する事でさらにコストを下げる事が可能だという。この成功がNASAに認められ、宇宙ステーションへの物資輸送の契約を結ぶ事となった。彼は宇宙開発へのコストが下がれば、民間の参入障壁も下がり、飛躍的に進むと考えている。彼にとっては人類8万人の火星移住の夢もあながち空想の夢物語ではないのかもしれない。

 

3つ目の会社が太陽光エネルギー開発事業の「ソーラーシティ」。彼のシミュレーションによると石油産出量は2020年にピークを迎え、2050年には枯渇するらしい。消費エネルギーから持続可能エネルギーへの転換に対しての今の社会スピードに警笛をならす。世界初の津波被害に合った福島原発のある福島に対して太陽光パネルを寄付する為に彼は震災直後の7月に福島を訪れている。巨大なエネルギーインフラに対しても彼は革命を起こそうとしている。

 

上記、3つの会社を持つイーロン・マスクは週に100時間働くらしい。自分以外に出来る人がいれば彼は事業をその人に任せるだろう。しかしながら社会構造を自分らの力で変革するという志と実行力を持ったリーダーはそうそういない。もし、エネルギー業界、自動車業界にそのような気概のあるリーダーがいれば彼はまた違う夢の実現に時間を使うのだろう。現に彼はサンフランシスコとロサンゼルスを結ぶ「カリフォルニア高速鉄道」にかかる総工事費が約7兆7000億円と知り、そのコストとスピードに反対し、「ハイパーループ」という構想を提案。チューブの中に空気で浮かせた車両を走らせるというSF漫画の光景そのものである。その構想によると最高時速は1220km/hで、総工費は8250億円に抑えられるようだ。彼自身が集中して取り組めば1~2年でデモンストレーション用試作機が開発出来るといっている。だが彼はテスラとスペースXに頭を取られている以上、この事業に彼が着手できるとするなら4~5年後になると言っている。これまで誰もが実現出来ないと思っていた事を短時間で現実のものとしてきた彼だけに、ハイパーループ構想もあながち理論だけの話ではなく、現代の技術での実現化プランをもっているのだと思う。

 

古くは15世紀に活版印刷技術を実用化し、印刷革命を起こしたヨハネス・グーテンベルク、18世紀にはリチャード・アークライトが水力紡績機を発明し、ジェームズ・ワットは蒸気機関のピストン運動を回転運動に改良し、様々な工場機械の応用に貢献。またエイブラハム・ダービーがコークス製鉄法を開発し、製鉄技術に革命が起きる。いわゆる産業革命である。そしてリチャード・トレビシックが蒸気機関車を開発し、交通革命が起き、時代は一気に石炭の時代に。その後トーマス・エジソン、ニコラ・テスラによる家庭電気機器の革命が起き、ヘンリー・フォードが自動車を発明、第二次産業革命が起こり、石油エネルギーにシフト。第三次産業革命はITによる情報通信革命と定義する一部世論がありますが、もしかすればイーロン・マスクが実現する持続可能エネルギーへのシフト、または宇宙産業の飛躍的な躍進が第三次産業革命になるのかもしれません。歴史に名を残す人物になるであろうイーロン・マスク。彼は生粋のエンジニアであり、資金調達に長け、社会貢献への情熱を持つ。様々な社会の問題を自分事化し、自分ならどのように解決するのかを常に自問自答する。南アフリカ共和国プレトリア出身のこの男の行方に目が離せないのですある。

 

ちなみに彼には5人の子供がおり、パパと言う側面もある。

投稿者:廣田 泰規
2015.03.15 | 19:14
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