9月10日 世界一斉にU2のニューアルバム「Songs Of Innocence」の無料ダウンロードが始まった。
アルバム売り上げは全てアップルが負担するとの事なので、私のようなU2好きにとってアップルはまさに神対応ということになる。
がしかし、もうご存知の通り、みんながU2を神のように崇めているわけではなく、当然いい迷惑だ思う人たちもいるわけで、
それは当然のごとくアップル最悪、いらん事しぃ~みたいな騒動になるわけだ。
この騒動に対してU2のボノは「騒ぎを起こすのが僕らの仕事だ」とコメント。
「削除したいって人達もいる。でも、この5年間でU2以上にU2の曲を削除した人はいないよ。」ともコメント。
この話題作り、U2とアップルにとって大成功なのではなかろうか。
良いイメージとはいかないが、U2を知らない若いオーディエンスへU2を知ってもらうキッカケにはなった。
そして低迷する音楽業界に対し、新たなマネタイズ方法を試しているのかも知れない。
プロスポーツ界のように、巨大スポンサーとタイアップすることで音楽収益を得る事。
アルバムが売れないならスポンサーに買い上げてもらうということも模索すべきなのであろうか。
U2やコールドプレイほどのスタジアム級のアーティストなら広告効果はあるだろうが、
果たして広報や広告ありきでアーティスト活動など出来るものなのであろうか。
とは言えども新たな活動方法を模索しないと現状、音楽でのマネタイズは厳しい。
ダウンロード販売が主流の昨今の楽曲では1曲からでも購入できてしまう。
それも問題となっているらしく、アルバムとしてどう購入してもらえるのか。
今回のU2のアルバムは無料にすることでアルバムの全てを聴いて欲しいという狙いもあるという。
私評ではあるが、今回のアルバムを聴いて、まさに全曲通しで聴く内容になっており、
ここ数年のU2のアルバムの中で最高傑作なのではと考えています。
とても良いバランスで構成されており、飛ばす1曲もない。
なんだかU2絶賛のブログになってしまいましたが、
音楽とデジタルマーケティングに関してちょっと今回の騒動を自分なりに総括をと。