ビジネス
2021.09.01
【基礎知識】SDGsを活用した企業による取り組みやプロモーション事例まとめ
最近、各メディアでSDGsという言葉をよく耳にしませんか?
言葉には聞き覚えがあるけれど、自分とは関係のないことという風に感じている方も多いと思います。
現代から未来へ。私たちの生活を守るためにもSDGsについて知ることが大切です。
SDGsとは「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals)と訳され、
2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核的な行動指針で、
国際目標のことを指します。
SDGsへの意識が世界的に高まる中で、
ここ数年の間で日本国内でも注目されるようになり、
持続可能な社会の実現に向けた動きに大きな関心が寄せられています。
そのため、近年では取り組みを積極的に発信する企業が増加しています。
そこで今回は、ビジネスの観点で極めて重要なSDGsに企業が取り組むことで得られる効果やメリット、
具体的な取り組みやプロモーション事例に関してご紹介します。
そもそもSDGsとは
SDGsは簡単に言うと、
2016年から2030年の15年間で国際社会全体が達成すべき共通の目標(ゴール)のことです。
「地球上の誰一人取り残さない」(Leave no one behind)という理念の下、
すべての国連加盟国が一丸となって達成するための17の目標(ゴール)と169のターゲットから構成されています。
17の目標を具体的に見てみましょう。
このように、世界共通の17色のカラフルなアイコンでも表されており、
字の読めない方にでも分かるようにという思いが込められています。
17のアイコンに加えて、ポスターやロゴ等は、
国際連合広報センターのWebサイトからダウンロードが可能です。
1~17の項目の貧困や飢餓、環境破壊、資源の枯渇など様々な社会的な課題の解決を目指すため、
途上国と先進国すべての国が関わって取り組むべき課題となっています。
企業がSDGsに取り組む理由
社会貢献の色合いが強いSDGsの普及により、企業の役割に大きな期待が寄せられています。
企業の多くはこれまでCSR(企業の社会的責任)を通して、ボランティアを始めとした社会貢献活動が行ってきました。
しかし従来のCSRにおいては、植樹を例に本業(ビジネス)に関係のない慈善的な活動が主体的だったので、
SDGsでは企業の本業を通じて目標達成に取り組むことが重要視されています。
ビジネスの方に焦点を当てながら取り組みを行うことで、より長期的な視点で捉えることが可能になります。
SDGsが国際目標として設定されてから、数多くの企業が積極的に取り組みを進めています。
ではなぜ今、企業がSDGsに取り組むべきなのでしょうか。
その理由として、以下の3つが挙げられます。
①ビジネスチャンスの創出
企業の商品やサービスを通してSDGsの活動を行うことで、ビジネスの拡大にも繋がります。
また、SDGsに関連する商品やサービスを開発するために、
今までにない他業種との接点を持ち協働を図るなど、新たなビジネスが生まれる可能性があります。
②企業のイメージ向上
世界が直面する課題解決のために、
社会や環境に貢献している点を発信することで社会的な信用が高まり、企業の価値が向上します。
ブランディング面で良い影響がもたらされ、取引先や消費者からのイメージアップや優秀な人材の確保などにも期待出来ます。
③持続的成長の実現
SDGsには、世界が直面する様々な課題が網羅されています。
2030年までという限られた中で成果を出す一過性のものではなく、
持続可能な社会の実現を重視する潮流は今後ますます強まっていくものだと考えられています。
ビジネスとの親和性が高いSDGsをイノベーションをもたらす契機として活用していくことで、
企業の持続的な成長が見込めます。
具体的な取り組みとWebサイトやSNSによるプロモーション事例
SDGsに企業が取り組むメリットが分かったところで、次は企業の具体的な事例を見ていきましょう。
WebサイトやSNSをアピールの場として有効活用している日本国内の企業をいくつかご紹介します。
Webサイト活用例
●星野リゾート
https://www.hoshinoresorts.com/aboutus/sdgs/
星野リゾートでは、ホテルと地域は一心同体であることを常に意識しながら、
地域との信頼関係に根付いた「勝手にSDGs」という取り組みを行っています。
1990年代に軽井沢で始めた環境対策からスタートし、
地域のブランド力を高めることを目的に魅力を発信しています。
地域資源活用の一環で、
海洋プラスチックのゴミや環境汚染、気候変動、エネルギー利用等のSDGsの主要課題に取り組んでいます。
SDGsに繋がる活動と収益との両立を図るために、収益を悪化させる環境対策を行わないことを提言しており、
業績の好不調に関わらず維持できる仕組みを構築しています。
(参考:https://www.hoshinoresorts-reit.com/ja/special/future_vol3.html)
サイトでは、落ち着いた印象のページになっていて、地域や自然との関わりを重要視している点が伺えます。
●小川珈琲
https://www.oc-ogawa.co.jp/sdgs/
小川珈琲では、コーヒーサプライチェーンの一員として生産者と消費者を繋ぎ、
お客様においしいコーヒーを提供し続ける使命のため、
地球の自然環境を守る活動やフェアトレード認証コーヒーの取り扱いなど、社会貢献活動に取り組んでいます。
2003年に、国際フェアトレード認証ラベル商品の製造ライセンスを取得していて、
2004年から、開発途上国の生産者の生活が成り立つ公正な価格で輸入された
国際フェアトレード認証コーヒーの販売を始めています。
商品を購入することで産地の生産環境や生活環境の向上に繋がります。
世界フェアトレード・デー(5月の第二土曜)にちなんで毎年5月には、
コーヒーの販売だけでなく直営店にて特別メニューも提供しています。
コーヒーの色味を感じさせるサイトの中で、かわいいイラストを交えながら取り組みついて紹介しています。
●アサヒビール
https://www.asahibeer.co.jp/sustainability/
アサヒビールでは、健全な酒類文化を育み、
同じ社会の中で暮らす人々と調和し合える豊かな社会の実現に向けて、
「責任ある飲酒」「環境」「色の安全・安心」「コミュニティ」「人」の5つの重要課題を選出し、
SDGsの達成のために最高の明日をつくるための5つのアクションを通して、取り組みを進めています。
サイトでは、トレンドのアイソメトリックデザインが用いられていて、
コーポレートカラーの青色を基軸に、立体的なイラストによって街や暮らしの様子が表現されています。
●リクルート
https://www.recruit.co.jp/sustainability/
リクルートホールディングスでは、経営理念の「一人ひとりが輝く豊かな世界の実現」を目指して、
影響力の高い「5つの重点テーマ」をグローバルサステナビリティの方針として策定しています。
「働き方の進化」「機械格差の解消」「多様性の尊重」「人権の尊重」「環境の保全」の5つのテーマに関する活動を行っており、
サイトにおいて各テーマごとの活動が簡潔にまとめられています。
情報を得ることが難しかった時代に、
美容サロンと生活者のミスマッチを解消するために誕生した『ホットペッパービューティー』といったように、
事業を通じて様々な社会貢献活動を実施しています。
SNS活用例
●花キューピットhttps://www.i879.com/campaign/c06/?utm_source=twitter&utm_medium=campaign&utm_content=co2
花キューピットでは、「地球にやさしいフラワーギフト」をコンセプトに、
独自の物流ネットワークを通してお届けの際の移動距離を抑え、CO2排出量の削減に貢献しています。
国内最大の加盟店を持つからこそ出来る、環境に配慮した取り組みです。
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●OZmall
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OZmallでは、多くの人が自分らしく前向きにSDGsに取り組んでいく「#サステナブルチャレンジ」を提案しています。
毎日の暮らしのなかに存在するサステナブルなSDGsアクションを楽しめるようなプロジェクトを進めています。
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●花王
花王では、生活者の持続可能なライフスタイルを送りたいという思いや行動に応えることを目指して、
人々が望む暮らしを「Kirei Lifestyle Plan」と定義し、
健康や環境への悪影響を最小化するための取り組みを進めています。
明日のきれいや、SDGsの目指す世界🌏につながることを願って、身近なくらしの中で私達に何ができるか、一緒に考えてみませんか?
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ANAでは、「ANA Future Promise」をスローガンとして掲げ、
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まとめ
SDGsは世界中の国やビジネスにおいてすでに重要なトピックスとなっていますが、
社会が抱える課題解決のための動きは、今後さらに注目を集めていくことでしょう。
企業側のSDGsの取り組みに対する発信が増えていくことによって、
ビジネス上のアピールになるだけでなく、個々の意識改革にも繋がるのではないでしょうか。
当社では情報発信の支援も行っておりますので、お悩みの方は是非お気軽にご相談ください。