ITトレンド
2014.11.21
GMOがZ.comを8億円で取得。1桁ドメインの現状を調査する。
海外でのブランド戦略の統一を図るため、Z.comを8億円で取得したGMO。確かZ.comは日産が取得していたはずですが、日産が手放したのでしょうか。そしてこの世にたった6つしかない一桁ドメインを取得することで世界展開を加速させることが出来るとの事ですが、気になるのは他の一桁ドメインの現状はどうなのかを探ってみました。
Z.com
下記、Z.comのサイト
http://z.com/
まだティザーサイトっぽいですがサイトがオープンしております。
1桁ドメイン他の5っとは
気になった方、ブラウザでアルファベットA~Zまでのドメインを調べた方もいるかもしれませんが
大抵のドメインは下記のようにアクセスできない状態です。では実在する6つの1桁ドメインとはどんなものなのかを紹介します。
実在する1桁ドメインQ.com
Q.comはアメリカのITテクノロジー企業「センチュリーリンク」のサイトにリダイレクトされます。
何やらコードのようなものを入力するページになるのですが、せっかくの1桁ドメインにも関わらず、なぜこのようなページにリダイレクトさせるのか。
Q.comをwhoisで調べると「Qwest Communications International」という企業が管理者との事。
ちなみにこちらのqwest.comのドメインもセンチュリーリンクのサイトにリダイレクトしますので、グループ会社なのでしょうか。
実在する1桁ドメインX.com
X.comはアメリカのインターネット通販大手ebayのサイトにリダイレクトされます。
X.comをwhoisで調べるとやはり管理者はebayになっています。
実在する1桁ドメインI.net
I.netは現在運用されていないみたいです。Future Media Architectsという会社が現状ドメイン管理をしているとの事。
実在する1桁ドメインX.org
X.orgはX window systemのサイトです。unix系OSのGUI(グラフィックユーザーインターフェイス)を構築するためのオープンソースとして有名です。
残り1つの1桁ドメインQ.netは運営されておらず。
Q.netは運用されていないものの、whoisでは確かに管理者が存在しています。
https://www.nic.ad.jp/ja/stat/dom/gtld.html
なぜ1桁ドメインは6つなのか
1文字もしくは2文字のドメインは登録出来ないルールとなっています。
現状の6つのドメインに関してはその取り決めがされる以前に所得された希少なドメインと言う事になります。
JPNICによる統計を見るとドットコムの取得は1億1729万も存在します。
https://www.nic.ad.jp/ja/stat/dom/gtld.html
ドットコム以外のドメインも合わせると2億7660万も存在するようですので、ブログなどのコンテンツの量は更に多くネット上に存在するという事でしょう。
http://www.news1st.jp/index.php?s=28&item=3674
まとめ
久しぶりに大規模なドメイン所得に関するニュースを見た気がします。しかも国内企業でこれほどの取引は珍しいのではないでしょうか。
数年前にドメイン紛争としてドメインの高額取引をするようなニュースが頻繁に報告されるような事もあり、スーパープレミアムドメインには8億やら、14億やらスゴイ値段で売買されてましたので値段はまあそんなものかと思いましたが、最近ではドメインを意識する人も少ないのではとも思います。
とはいえ8億で取得したZ.comっていずれもっと値が上がるかもしれませんし、数年後もその価値はあまり変わりなく8億で売ることも可能なのでしょう。
買って損はないのかもしれません。
これって何経費になるんでしょうね。