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Columnコラム

ITトレンド

2014.11.25

2025年、未来の検索エンジンとは

2025年、未来の検索エンジンとは

圧倒的な検索エンジンのシェアを持つGoogle。サービスを独占し、競合の参入を妨げているとの事。
欧州議会はアメリカ企業のGoogleに対して、検索サービスと広告事業を分割させると言う決議が今話題になっていります。
この決議は月内にも採択されるそうですが、この検索エンジンでのGoogle独占っていったいいつまで続くものなのでしょう。

かつてMicroSoftもOS独占で同じような話題がありましたが、その市場はスマホやタブレットでのOS競争で惨敗しています。
時代と共にトッププレイヤーは自然と変わっていくような気もしますが、はたして2025年、今から10年後の検索エンジンはどのように進化しているのか考えてみました。




コミュニケーション型検索エンジンとなっている。

今の検索エンジンは原則的に1問多答と言えるでしょう。
例えば「ハワード ランチ」で検索すると
下記、のように音楽やホテルの情報が表示されます。


検索結果


検索者の検索スキルに左右される情報検索、2025年の検索エンジンはそれをコミュニケーションでアシストするようです。
例えば「ハワード ランチ」の場合

それは何?

  • ●料理名?
  • ●お店の名前?
  • ●人物名?
  • ●製品名?
  • ●ハードウェアorソフトウェア?

何が知りたい?

  • ●ランチの時間
  • ●ランチの価格
  • ●お店の評判
  • ●お店の場所
  • ●作り方

上記のようにより複雑な質問に対してコミュニケーションで相手が何を求めているか積極的に知ろうとする検索エンジンが主流となる。
Googleのエンジニア部門を率いるレイ・カーツワイル氏は、ウォールストリートジャーナル誌の対談でそのような事を述べている。
http://jp.wsj.com/articles/SB10001424052702304396804579362340347624418

ウォールストリートジャーナル



すでに次世代検索エンジンの競争は始まっている。

音声で検索が可能なsiriを搭載したiPhoneがヒットし、音声検索も身近なものとなりました。
そしてAmazonが11月6日に発表したサプライズ製品「アマゾン エコー」の登場。
クリックをしないで情報を検索し、商品の購入も出来るとの事。
http://www.amazon.com/oc/echo

amazon echo



どうやら音声検索が次世代の検索手法になりそうです。
しかしながら、iPhoneにSiriが搭載されて数年経ちますが、市場はまだ音声検索に馴染めないでいるのも現状だと思います。
これはまだまだ技術不足な部分もあり、コンピューターボイスのイントネーションにも不自然さがあるからでしょう。
今はその基礎技術を積みかねている時期でもあり、数年後はかなり人に近い会話が出来る様になるのではないでしょうか?



モビリティ分野で飛躍的に普及する音声検索、音声操作。

カーナビの流れから進化を遂げ、2014年は大手IT企業がこぞって参入しているモビリティ情報システム。
カーナビ版iPhoneと言った方が分かりやすいかもしれない「Apple Carplay」はSiriの技術で話しかけて聴くといった操作を提供し、すでに様々な自動車メーカーが対応をしています。

https://www.apple.com/jp/ios/carplay/

Apple CarPlay



そしてGoogleも自動車プラットフォーム「Android Auto」を発表し、Android 端末をカーシステムに統合し、appleと同じく音声解答をするというもの。

http://japanese.engadget.com/2014/06/25/gogle-android-auto/

アンドロイド



カーシステムのオープンソース化の動きも始まっている。
更なるLinuxの普及のために車載システムのオープンソース化を図るThe Linux Foundationは「Automotive Grade Linux(AGL)」というプロジェクトを立ち上げ、 すでに初版のソフトウェアを発表している。このプロジェクトには日本企業のトヨタ、日産、デンソー、富士通、パナソニックなどが参加し、ソフトウェアの共通基盤を作成することでメーカーにとっては開発工数を削減できるメリットがあるとの事。

http://automotive.linuxfoundation.org/

Automotive Grade Linux(AGL)

このようにモビリティ分野での音声操作や音声返答はここ数年で飛躍的に伸びる事は間違いなさそうです。
ドライブ中の音声によるシステム操作が当たり前になれば、一気に生活全域に広がる可能はありそうですね。



より人間に近いコミュニケーションが出来る時代になる。

物理学の理論の忠実さに拘ったとして話題の映画「インターステラ―」。
この映画には主人公の命令を忠実に守るアンドロイドが登場する。
主人公はこのアンドロイドに話しかけ、様々な情報を入手するのですが、 このアンドロイドにはコミュニケーションのカスタマイズが出来るようになってあり、 劇中のセリフとして登場する「正直度90%」や「ユニーク度60%」など設定し、自分が理想とする対話に近づけるシーンがある。
程度な建前と本音。場の空気が和む程度のジョークなど、人間と同じく、確かに会話のし易さは重要。
話しかけて聴くことで情報の検索を行う社会になれば当然このような設定があってもおかしくなさそうです。



まとめ

2025年とはかなり未来のように錯覚しますが、今からたった10年後の世界です。
Googleは今、検索エンジンシェアはもちろんの事ですが地図情報でも圧倒的なシェアを誇り、「Android」ではスマートフォンOSのシェアもトップです。さらには「chrome」でのブラウザシェアも拡大しようとしています。
まさに様々なプラットフォームでGoogleがシェアを伸ばす中。
モビリティOSと音声認識、発音技術では新たな市場競争が始まったばかり。
この分野での勝者が次世代ビッグ企業になる可能性は高そうです。
しかし、音声で端的に回答するには検索データの構造をしっかり把握する必要があると思います。
おや、と言う事はGoogleがしきりにWEBデータの構造化を進めるのにはこのような理由があったのでしょうかね。

ともあれスマホの次の検索環境の競争に注目です。



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