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Columnコラム

WEBマーケティング

2014.12.08

なぜ、企業はクチコミを狙うのか。今更ながらクチコミ効果をまとめる。

なぜ、企業はクチコミを狙うのか。今更ながらクチコミ効果をまとめる。

インターネットの普及で商品やサービスに関する情報は、豊富に手に入れられるようになりました。しかし、各社が商品やサービスの優れた点だけを、インターネットなどで、これでもかと魅力的に訴求しているので、かえって消費者は良い商品やサービスを理解し、適切な選択ができにくくなっています。バズ(クチコミ)が有効なことは、誰もが否定しないことですが、大切な事なので改めてバズマーケティングが重要な4つの理由をおさらいしたいと思います。

【その理由1】
バズ(クチコミ)による情報は既存メディアより信頼性が高い

アメリカに本社を置く世界的なマーケティングリサーチ会社のニールセンが、2013年に行った調査結果によると、商品やサービスに関する情報発信を行うさまざまな媒体の中で、消費者の84%が友人・家族などによるクチコミが、信頼でき影響力があると答えています。

また、68%がインターネット上の消費者レビューを信頼すると回答しています。
既存の広告媒体であるテレビ、新聞、雑誌、ラジオの影響力が、概ね60%であるのに対してクチコミの影響力はこれらを大きく上回っています。

このような消費者の意識を受けてか電通が発表している2013年度の「日本の広告費」という資料によると、8年前に対して、広告費は、既存メディアがテレビ(▲12%)、新聞(▲40%)、雑誌(▲48%)、ラジオ(▲30%)と、すべて大きく落ち込んでいるのに対して、インターネット広告は、248%増と大幅に増加しています。ビジネスの成功にインターネットを活用することは避けて通れない状況となっています。

日本の広告費

【その理由2】
消費者はネガティブ情報も含むバズ(クチコミ)情報を求めている

慶應義塾大学の調査によると、企業が提供する商品やサービスに関する情報に関して、消費者の90.5%が何らかの不満をもっており、消費者は、企業が都合のいい情報しか提供していないと半数以上が感じています。
このことが企業の発信する情報への不満につながっています。その結果、ネガティブな情報も含むクチコミを消費者が重要視する理由になっています。

また、企業のサイトを見ても、「探している情報がどこにあるのか探すのに時間がかかる」「見ても意味がわからない言葉が多い」など、消費者にとって、企業の発信する情報は、無駄な情報が多い、あるいは情報が消費者目線になっていないという不満が高くなっています。一方、クチコミは、消費者が求める情報を的確にストレートに表現することから、消費者にとっては利用しやすい情報源になっています。

【その理由3】
企業にとってバズ(クチコミ)は費用対効果が高い

バズ(クチコミ)は、人から人へ情報が広がっていくので、少ない広告費用で大きな効果が期待できます。
インターネット広告そのものも、クリック課金型(PPC:Pay Per Click)広告が利用できるので、消費者が広告を見た回数に応じた費用のみを払えば良く、無駄の少ない効果的な広告が可能です。
また、消費者が広告を見て、商品やサービスに関する疑問や質問に対して、直接ホームページなどから問い合わせができるので、早いアクションが取れて、消費者と企業の双方に販売が早まり、購入率が高くなるメリットも生じます。

【その理由4】
購買する意思決定にバズ(クチコミ)は大きな影響を果たす

慶應義塾大学が、商品やサービスの決定に至るまでのプロセスを、認知→客観的情報の理解(評価)→主観的情報の理解(評価)→最終決定という4つのプロセスに分けて、「映画、書籍、音楽など」について分析した調査結果によると、テレビ、新聞は、認知に対しては、広い対象に訴求できるメディアの特性があるため大きな影響を与えています。
しかし、最終的な意思決定に至る影響率は、認知に対する影響率の3分の1から5分の1へ大幅に減少しています。

一方、バズ(クチコミ)は調査委対象が「映画、書籍、音楽など」に関するためか、認知に関する影響率も高いですが、最終的な意思決定率は認知率の約1.5倍も高くなっています。

「映画、書籍、音楽など」は、家電製品などのように競合する似た商品やサービスが少ないので、購入の意思決定が比較的容易にできますが、比較が難しい商品やサービスであれば、バズ(クチコミ)が意思決定に与える影響はさらに大きくなります。

まとめ

バズ(クチコミ)広告は極めて有効な広告・販促手段になります。
なかでも差別化が難しい、または具体的なメリット、使い方が訴求しにくい商品やサービス、あるいは店舗が少ない、または店頭に置きにくい商品で消費者に実感してもらいにくい商品などはさらに効果的です。
インターネットの人口普及率が約80%にも達した現在、バズ(クチコミ)はコストがかからない広告・販促手法な可能なため、バズマーケティングの積極的な活用が強く望まれます。


次回は、バズマーケティングを成功させるために必要な重要ポイントについて紹介します。

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