大阪のホームページ制作会社 i.M.Design INFORMATION MEDIA DESIGN ロゴ

06-6809-5021

Columnコラム

WEBマーケティング

2014.12.16

Google analyticsの「not provided」とは一体なに? 原因と対策をご紹介

Google analyticsの「not provided」とは一体なに? 原因と対策をご紹介

Googleのアナリティクスを使っている方ならよく目にする
「(not provided)」 なかなか厄介ですよね。
今回は、ここ1年で(not provided)が増えてしまった原因から、簡易的に(not provided)の中身を知る方法までお伝えいたします。
これであなたのサイトに訪問している人がどういうキーワードで訪れているかが分かるかもしれません。

1.(not provided)ってなに?

そもそも「not provided」とは何なのでしょうか。

gacapture

Googleアナリティクスのサイドメニュー「集客」 → 「キーワード」 → 「オーガニック検索」と選択して頂ければ、右側に表示されている表の一番上に「(not provided)」という文字が現れているかと思います。
これは、Google側がアナリティクスユーザーに対して検索キーワードの提供ができなくなったため、表示されるものです。

元々、Googleのアカウントでログインしている状態で検索などを行うと、その検索キーワードが(not provided)と表示されていました。しかし、2013年の9月頃にGoogleの全ての検索において個人情報保護の観点からSSLでの暗号化が導入され、急激に(not provided)が増え始めました。
そのため、(not provided)以外のキーワードに関してはSSLでの暗号化が導入されていないYahoo!などで検索されたキーワードである可能性があります。



2.(not provided)の内容を知るためには?

やはり、自分のサイトに訪問して来た人がどういうキーワードで来ているかは、内部SEO対策を行っている方は気になる部分かと思います。
(not provided)の内容を100%把握することは出来ませんが、ある程度推測が可能になる“3つの方法”をお伝えします。

a.ウェブマスターツール

検索されたキーワードが分かりやすく表示されているのが「ウェブマスターツール」です。 今回はウェブマスターツールが導入されている前提でのお話にはなってしまいますが、 サイドメニューから「検索トラフィック」→「検索クエリ」と辿っていただくと、サイトに訪れた人が検索したキーワードが一覧表示されます。

wmt


ここで表示されている情報は下記の4つ

検索キーワード サイトにアクセスする際に検索されたキーワード
表示回数 特定の検索キーワードでの検索によって検索結果に表示された該当サイトの回数
クリック数 特定の検索キーワードで検索した際に表示された該当サイトがクリックされた回数
CTR 特定の検索キーワードでクリックされた割合(クリック数/表示回数)
平均掲載順位 特定の検索キーワードで検索結果に表示された際の平均の順位


また、ウェブマスターツールの検索クエリには「フィルタ」という機能が存在します。

filter



検索 「ウェブ」「モバイル」「画像」「動画」どの種類で検索されたかのフィルタリング
場所 実際に検索がされた国でのフィルタリング
トラフィック 表示回数やクリック数が10以上のクエリをフィルタリング

このような形で、アナリティクスでは(not provided)になっている部分のキーワードも、ウェブマスターツールだと閲覧することが可能になります。しかし、(not provided)になっているキーワードやクリック数と完全に一致するというわけではなく、あくまでも参考です。また、直近3ヶ月のログしか残っていないため、適度にテーブルのダウンロードを行うことをお勧めします。

b.アドワーズ

続いて「アドワーズ」での調べ方です。
こちらに関しましては、実際にアドワーズで広告を出稿している方のみを対象としており、どのような検索キーワードで検索した際に広告がクリックされたかが分かるものになります。 なので、オーガニック検索での検索キーワードとは少し異なりますのでご注意下さい。

adwords


キーワードの見方はリスティング広告のキーワードを調べたいキャンペーン内にある「キーワード」→「詳細」→「すべて」の順に選択をすると、検索キーワードの一覧が表示されます。
これは、WEBサイトの内部SEO対策というよりも、リスティング広告を出稿する際に活用できる機能ですが、内部SEO対策でも活用してみてください。


c.アナリティクス

最後にGoogleアナリティクスでの調べ方ですが、これがキーワードから1番遠い調べ方です。(not provided)に当てはまるキーワードで訪問してきた際のランディングページとそのページタイトルで、ある程度の検索キーワードを予測するというものです。

randhing

1.(not provided)ってなに?」を紹介した、オーガニック検索のページから(not provided)の項目をクリックした後、「セカンダリディメンション」→「行動」→「ランディングページ」を選択すると、(not provided)に当てはまるキーワードで訪問した際のランディングページがURLの一覧として見ることが出来ます。


pagetitle

また、「セカンダリディメンション」→「行動」→「ページタイトル」の選択で、ランディングページのページタイトルを一覧で確認できます。URLで何の記事かが分からない場合には分かりやすくて便利なのですが、この状態から実際のページに直接リンクされていないのが少し難点ですね。


3.まとめ

この(not provided)が無くなることはほとんどないと思っています。なぜなら検索の暗号化はユーザーのプライバシーを守るために導入されたものだからです。
なので、現在SSLの影響を受けないウェブマスターツールのバージョンアップや、サイト自体にSSLを導入している場合にのみキーワードを渡すなど、様々な改善が今後あることをアナリティクスユーザーは望んでいます。
そのような改善があるまでは上記の方法でキーワードを想像しながら、SEO対策やリスティング広告などに役立ててみてはいかがでしょうか。





番外編「滞在時間0秒とは一体!?」

今回のキーワード調査などGoogleアナリティクスでアクセス解析を行っているときに、不思議な数値を見たことはありませんか?

0


そうです「滞在時間0秒」です。

「ブラクラじゃないんだからアクセスした瞬間にブラウザバックをするなんて・・・」とは思っていましたが、実はGoogleアナリティクスの滞在時間の計測時間はこのようになっているようです。

google analytics 滞在時間



つまり、離脱されたページは全て「滞在時間0秒」になっているということですね。
実際に離脱率を昇順に並び替えてみると、滞在時間が全て0秒になっているのが分かります。

chokki



そのため滞在時間についてはあくまでも「参考程度」で見るのがいいかもしれないですね。
改善されることを願っています・・・。

この記事を共有する