WEBマーケティング
2018.01.27
SimilarWeb(シミラーウェブ)無料版で競合他社のサイトのアクセス状況を調査・分析してみよう。
WEB担当者のみなさん。
成功しているサイトのアクセス状況っていったいどうなっているのか興味ありません。
そんな競合他社サイトのアクセス状況が分かる無料の解析サービスがあるんです。
それがSimilarWeb(シミラーウェブ)。
ネット上にはSimilarWeb(シミラーウェブ)に関する情報は沢山あるのですが、説明画面が古かったりするものが多いので今回は今一度最新版として情報をまとめ直してみました。
SimilarWeb(シミラーウェブ)でどのようなアクセス状況が分かるのかその項目を追って説明していきたいと思います。
Contents
SimilarWeb(シミラーウェブ)とは
SimilarWeb(シミラーウェブ)はイスラエルの企業が開発したアクセス解析ツールです。
2014年に日本国版のサービスが開始されました。
GoogleAnalyticsのような専用タグをWEBサイトに埋め込む事でアクセス解析が可能となるサービスは随分と沢山ありますが、このSimilarWeb(シミラーウェブ)はなんと専用タグの必要がないのが特長。
ということは・・・
自社サイトの解析のみならず公開されているあらゆるWEBサイトのアクセス状況の解析が出来るって事です。
SimilarWeb(シミラーウェブ)は無料版とPROユーザー向けの有料版がございますが、無料でも競合他社の参考アクセス状況が分かりますのでまずは無料版で試して見てください。
私たちもSimilarWeb(シミラーウェブ)で競合サイトを分析、SEO対策やホームページへの集客戦略に役立たせています。
SimilarWeb(シミラーウェブ)でのアクセス解析の仕方
まずは上記のサイトで無料のサインアップをクリック。
アカウントを作成します。
ログインすると英語で表示されます。
上部メニューのサーチエリアに解析死体WEBサイトのアドレスを入力して解析をします。
ウェブサイトのオーディエンス
まず初めに表示されるのがウェブサイトのオーディエンスという項目。
全体的なアクセス状況の概要を見ることが出来ます。
それでは項目ごとに説明をしていきたいと思います。
■合計訪問者数
過去3ヶ月間の予想アクセス数
■トラフィックシェア
PCからのアクセス、モバイルからのアクセス状況が確認出来ます。
■月間訪問者数
月間のアクセス数が確認出来ます。
Googleanalyticsの数値と比べ、約2倍の数字が表示されていますので実際はこの数字の半分ぐらいの数字を想定したほうが現実の数字に近づくと思います。
■月間ユニーク訪問者数
月間の訪問人数が確認出来ます。
■平均滞在時間
サイトにどれだけの時間滞在していたのかを知ることが出来ます。
■ページ/訪問者
訪問者が平均何ページ閲覧をしたのかを知ることが出来ます。
■直帰率
訪問者がサイトを訪れてそのまま違うサイトに去っていった率を知ることが出来ます。
地域
地域は世界各国のどの国からアクセスがあるのかを知ることが出来ます。
同一ドメインで多言語化をしている競合サイトの海外アクセス状況もこれである程度の把握が出来そうです。
マーケティング・ミックス
マーケティング・ミックスではWEBサイトの流入先を知ることが出来ます。
競合他社のサイトがどのような流入元に力を入れているのかまずはこの項目で俯瞰的に把握をします。
メルマガに力を入れているのか、それとも広告に力を入れているのか、解析するサイトの傾向がハッキリと分かります。
■ダイレクト
URLを直接入力したかブックマークからの流入アクセス。
■メールアドレス
メルマガなどのメールからの流入アクセス。
■リファラル
被リンクによる参照元サイトからの流入アクセス。
■ソーシャルメディア
SNSからの流入アクセス。
■オーガニック検索
検索エンジンからの自然検索流入アクセス。
■有料検索
リスティング広告などの有料キーワード広告からの流入アクセス。
■ディスプレイ広告
バナー広告などディスプレイアドネットワークからの流入アクセス。
リファラル
リファラルとは参照元サイトからの流入の事。
ここでは具体的にどのサイトから流入があるのかを知ることが出来ます。
■上位参照ウェブサイト
無料版では上位5サイトまでの参照元サイトを知ることが出来ます。
訪問者が訪れているリンク元を見ると、ニュースメディアだったり、ブログだったりすることも多いので、どのコンテンツへの興味関心が高いのか、またプレスリリースなどの影響度を知ることが出来ます。
■上位参照カテゴリー
訪問ユーザーがよく訪れているサイトのカテゴリーを知ることが出来ます。
検索
訪問者の検索動向が分かりいます。
私たちが競合他社分析をする際にもっとも注意深く観察する項目です。
どのような検索キーワードでサイトを訪れているのかを知ることができ、企業名での検索なのか、商材名での検索なのか、ビジネス課題に対しての検索なのか、またその検索ボリュームはどれほどなのかを知ることでサイトが持つポテンシャルを分析していきます。
■検索トラフィック
自然検索での流入なのか、リスティング広告からの流入なのかを知る事ができます。
■上位検索ワード
訪問者が多い自然検索キーワードの上位5ワード(無料版では)を知ることができます。
また詳細では各キーワードの検索回数が何回なのかを知ることができます。
ソーシャル
ソーシャルメディア別の流入先を把握することができます。
どのプラットフォームからの影響が大きいのか、競合サイトのSNS運用実態を紐解く鍵となるデータです。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告の出稿状況を知ることができます。
参照のデータは弊社のサイトを解析したものですが、弊社ではディスプレイ広告の出稿を行っておりませんのでデータがない状況です。
■ディスプレイ広告ネットワーク
広告を配信した主要なアドネットワークの内訳
■上位パブリッシャー
トラフィックが多い広告バナーを表示している参照元サイト
流出リンクと流出広告
■流出リンクサイト訪問者がどのサイトに離脱をしたのかを知ることができます。
■流出広告
自社サイトに広告を掲載している場合はどの広告主のサイトへ送客したのかを知ることができます。
SimilarWeb(シミラーウェブ)はどのようにしてアクセス状況を取得しているのか
なぜ、サイトにトラフィックタグを入れてないのにサイトのアクセス状況が分かるか、疑問を持つことでしょう。
スクリーンショットを撮る機能拡張で有名な「Awesome Screenshot」がユーザーが閲覧しているURL情報をSimilarWeb(シミラーウェブ)に送信しているという噂があります。
これは2014年の噂なので今ではまた違う情報取得方法なのかもしれませんが。
http://developer.cybozu.co.jp/akky/2014/08/awesome-screenshot-collects-your-visiting-urls/
また日本の公式サイトではデータ取得に対して下記のような説明が掲載されています。
私たちは1000を超える様々な情報源を持っており、それによってデータの質を比較・評価することで、データに基づいた正確な判断を可能にしました。もちろん具体的な情報取得方法は記載されておりません。
私たちは、業界随一の制御装置によって得られたクリックストリームデータと、月間10億ページを分析するクローラーによって得られた情報を統合し、Web上のユーザーの軌跡を得ます。
また、特定の地域やユーザー属性にフォーカスされた他のツールとは違い、私たちのデータはグローバルなスケールで、あらゆるタイプの消費者の統計情報を様々な側面から収集しています。
これにより、客観的で正確な分析と、ウェブサイトのトラフィックに関して深い理解が可能となりました。
https://www.similar-web.jp/our-data.php
SimilarWeb(シミラーウェブ)の数値は信用出来るのか?
SimilarWeb(シミラーウェブ)での月間アクセス数とGoogleAnalyticsでの月間アクセス数を比較するとSimilarWeb(シミラーウェブ)の方が約2倍~3倍程度、数字が上振れしています。
私たちは他のアクセス解析サービスと併用してSimilarWeb(シミラーウェブ)を使用しておりますが、数値に差異はあるものの他のサービスと同じような傾向を示しているSimilarWeb(シミラーウェブ)はサイトの傾向を読み解くデータとしては十分に活用できるものだと思います。
まとめ
競合他社のサイトの状況を把握することで、自社サイトの運用のヒントを見つける事ができます。
成功しているサイトがどのようなトラフィック状況なのか、ユーザー行動はどのようになってるのか、流入キーワードの傾向などを知れば目指すべき方向がハッキリと分かりますから。
自社サイトのアクセス解析だけでは見えなかった課題を発見するのにSimilarWeb(シミラーウェブ)は比較検証ツールとして非常に便利なツールです。
まずは「己の敵を知る」って事が大切ですからね。
ライバルサイトのポテンシャルを十分に理解しないとかけるコストの妥当性も曖昧になりますからね。
ぜひお試しあれ。