魅惑の貂明朝【WEBフォントとして使える!】
2020.08.06
WEBサイト制作

古くから使われている歴史あるものや、滅多にデザインでは使用しない(でも一度はどこかで使いたい!)装飾系フォント、いつもお世話になっているフォントまで、毎日ながめていても飽きませんね。
今回は数年前にリリースされた「貂明朝(てんみんちょう)」についてご紹介したいと思います。
貂(てん)明朝について

[出典] 貂明朝 | Adobe Fonts
「貂明朝」というフォントをご存知でしょうか。
Adobeオリジナルの和文フォントでAdobeの書体デザイナー、西塚涼子さんとロバート・スリムバックさんによってデザインされました。
Adobe fontsからダウンロードできるのでAdobeユーザーは知っている方も多いかもしれませんね。
かなり前(調べたら2017年リリース)に出されているのでデザイナーの方は知ってる人が多々いるかもしれませんが、私はつい最近、偶然イラストグリフを発見し、興奮いたしました!
また和文フォントではありますが、欧文もイタリックが入っていたり(すごい!)、ひとつのフォントで幅広い表現が可能なのも魅力のひとつです。
まだ使用したことはありませんが、WEB用フォントとしても利用することができるそうです。
フォントのモチーフは動物の「貂(テン)」

本物の貂(テン)。なんと現在、関西圏の動物園では飼育されていないようです。
「テン」と聞いてなかなかすぐにはイメージできないですよね。
フェレットのようなオコジョのようなとてもかわいい天然記念動物です。
テンは個体によって体の色が違うようで、その中でも体の色が黄色いキテンをモチーフにされているみたいです。
なぜ貂をモチーフにしたんだろう。もっと動物モチーフのフォントができたらとても癒されますね。

モチーフにされているのはテンの中でも「キテン(木貂)」のよう。
愛らしいグリフたち

十二支+ネコ
貂明朝の魅力の一つはなんといっても、とても愛らしいグリフたち。
主役(?)の貂をはじめ、干支やら日本らしいモチーフが入っています。
しかもモノクロver.と、カラーver.が搭載されているのです、
このフォントひとつで年賀状ができてしまいます。。!(感動)

テンの指差し
個人的には干支に混じってネコがひっそり入ってたり(しかも2匹!)、テンの指差しが入っているのも最高です。グッズ作りたいくらいかわいいですね。
まとめ
Adobeの公式タイプキットブログでは「可愛らしくも妖しい」といったコピーが添えられています。
まさにその通りでかわいいだけじゃない絶妙な妖しさもフォントから感じられるんですね。
特に<かな>は筆のようでありながら、丸くて柔らかく、他にはなかなかない独特な<かな>だと感じました。日本の鳥獣戯画などにもインスパイアされた、と書いてあったのにもとても納得。
この子たちは「LOVE」で出てきます(必見)。よく見たら確かに見えますね。
見れば見るほど愛しい「貂明朝」。
けっこうフォント自体のクセは強め?と思うので、タイトルや見出し向きかなと思います(フォントだけで世界観の一端を作ってしまいそう)。
いつかデザインで使用してみたいと思います!
オマケ
すこし脱線しますが、テンで思い出したので。 この前SNSでこのような広告がバズっておりとても面白かったのでご紹介。
ほとんどの方はおそらく看板広告なんてご覧にならないと思いますので、 好きなことを書いても問題がないということに気付いてしまいました。好きな動物はオコジョです。 あの小さくて細身なボディに絶妙な毛並み感。大好き。飼いたい気持ちをグッとこらえ、 ネット検索の画像を見るだけで幸せになれる派の化粧品会社・株式会社セブンツーセブン
ゲッティのウォーターマークも入ってる!
斬新すぎる!しかも表参道駅!面白い!こういったユニークな広告を見るとゴーを出す会社素晴らしいなといつも思います。
狙い通りバズって認知拡大に繋がっているので広告としては大成功ですよね。
この会社はこの広告以前にも話題な看板などを打ち出していて、メディアにもけっこう取り上げられているみたいです。
検索すると下記のサイトも発見しましたので、よければご覧ください。
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「看板物語|727 セブンツーセブン化粧品」
https://727.co.jp/kanban/
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