大阪のホームページ制作会社 i.M.Design INFORMATION MEDIA DESIGN ロゴ

06-6809-5021

Columnコラム

ビジネス

2018.07.21

消費者は話題を消費する時代

消費者は話題を消費する時代

SNSユーザーの増加により、消費行動の動機が変わりつつあるという話。
モノを持たない、なんでもシェアし合う。
そんな所有力が希薄な社会でありながら、話題の所有力は増加している。
 
モノはいらないけど話題は欲しい。
そんな話題を先取りしたいという社会についてまとめてみました。

ご飯を食べるのではなく、話題を食べている。

とにもかくにも世の中instagram(SNS)である。
話題の料理や話題のスィーツがテーブルに運ばれてくると、早速撮影タイム。
あーでもないこーでもないなどと撮影アングルを探りながら試行錯誤で撮影をする。
ちょっと記念に撮影というわけではない。
場合によっては小型のレフ版なども活用する。

そのような光景に食事を楽しみに来た人からは「ご飯を食べに来たのか、写真を撮りに来たのどっちなのか?」と疑問を感じる人も多い。
確かにその疑問には共感する部分もある。

が、今の時代、「ご飯を食べに来たのではなく、話題を食べに来た」という人は多い。
話題のために店を訪れるわけだ。

モノを消費するのではなく、話題を消費する社会

ファッションなどが良い例である。
話題のファッションや話題になりそうなファッションアイテムを購入してはSNSに投稿。
SNSで話題を消費すれば、すぐさまメルカリなどのオークションに出品する。
そしてすぐさま、違うファッションアイテムを購入し、話題のみを消費する。

本来、そのモノが持つ本当の価値に対価を支払うのではない。
もはやモノの価値は話題の価値、話題に対価を支払うわけである。


そして話題の賞味期限は早い。
とっかえひっかえの消費サイクルで話題が消費されていく。

上手く話題を活用する

良く突拍子もない味のお菓子が発売されることがある。
例えばポテトチップスなど、あえて小豆味だとか。
定番アイスのガリガリ君のコーンポタージュ味だとかは話題を消費させるプロモーションの一環だ。
ペヤングのまるか食品も次々と様々な味の新製品を発売し、話題を欠かないようにしている。

でもそれはスタンダードな主力商品があるから「客寄せパンダ」的なプロモーションで売り上げが上がるのでは。
そう思うのかも知れないが、ここであえてアウトサイドの商品のみで戦っている企業を紹介したい。

中小飲料水メーカー「木村飲料」だ。
「うなぎコーラ」や「トマトサイダー」など全く味の想像がつかない飲料を数々製造している。
サービスエリアなどで見かけた方も多いと思う。

プロモーションだけでなく、商品開発段階で話題作りを意識している飲料メーカーなのだ。
下記に記事のリンクを張っておくので参考にしていただきたい。

https://www.imd-net.com/column/11225/

夏季休暇の時期も近い。
家族で帰省する際にはサービスエリアでぜひ、木村飲料の製品を試してみてはいかがでしょう。

まとめ

モノの本来の本質からズレているという消費行動に嘆く世代はもちろんいる。
それはそれで正論。
とはいえこのような消費行動の倫理観に今の社会は概ね寛容である。
話題を消費する社会は今後ますますエスカレートするのだろう。

この記事を共有する