大阪のホームページ制作会社 i.M.Design INFORMATION MEDIA DESIGN ロゴ

06-6809-5021

Columnコラム

ITトレンド

2018.07.10

PCのウイルス対策はWindows Defenderで十分なのか

PCのウイルス対策はWindows Defenderで十分なのか

アンチウィルスソフトのライセンス更新って、とりあえず更新ってなりがちですよね。
もう3年以上も使い続けて、特に困った事もないので使い続けがちなアンチウイルスソフトですが、3年もの年月の間に状況は変わっているかも知れません。
 
 
近年、評判の良いアンチウィルスソフトがあったり、再評価されているものも。
また、Windows Defenderではダメなのか。
そのあたり、気になったので検証してみました。

AV-Comparativesとは

世界の有名なアンチウィルスソフトウェア18製品の性能・品質をチェックしている第三者機関がある。

それがAV-Comparativesという組織。
https://www.av-comparatives.org/

インターネットセキュリティウェアが約束通りに機能をしているか、常に検証をしている完全なる独立機関です。
そのAV-Comparativesは自ら検証したアンチウィルスソフトウェア18製品のパフォーマンス結果をWEBで公開されていますので、そちらの情報を元にWindows Defenderの性能を見ていきたいと思います。

ちなみにAV-Comparativesが検証するアンチウィルスソフトウェアは以下です。
■avastフリーアンチウイルス
■AVGフリーアンチウイルス
■Avira Antivirus Pro
■Bitdefenderインターネットセキュリティ
■BullGuardインターネットセキュリティ
■Emsisoftアンチマルウェア
■ESET Internet Security
■F-Secure SAFE
■K7トータルセキュリティ
■カスペルスキーインターネットセキュリティ
■マカフィーインターネットセキュリティ
■マイクロソフト Windows Defender
■Pandaフリーアンチウイルス
■クイックヒールトータルセキュリティ
■シマンテック Norton Security
■テンセントPCマネージャ
■トレンドマイクロ インターネットセキュリティ
■VIPRE アドバンスドセキュリティ

Windows Defenderの場合

上記のグラフは2018年5月時点での各製品のパフォーマンス状況。
赤枠で囲っているのがマイクロソフト Windows Defender 4.14。

グレーの部分がマルウェアを検出したパーセント。
オレンジ色は損害を受けたパーセント。
緑色はユーザー設定に依存する損害のパーセント。
オレンジ色の折れ線グラフは偽陽性(誤った判定)を示しています。

Windows Defenderは100%ブロックしているという検証結果。
偽陽性の数値もそう悪くはありません。

このデータを見る限りでは非常に優秀な印象。
ですが検証している時期により、性能に揺らぎがあるようです。


こちらは2016年9月から2018年5月までのWindows Defenderの性能検証グラフ。
検証する時期によっては95%を下回る検出率の月もありますが、まぁそれでも95%以上の性能は常に保っているという感じです。

AV-Comparativesが判断したWindows Defenderの性能は概ね★1つ。
スタンダードな性能だという評価のようです。

トレンドマイクロの場合

トレンドマイクロの場合は時期を問わず、常に100%の検出率を保っている感じです。
さすが、アンチウィルス専門会社といったところでしょうか。

先ほどのWindows Defenderの性能の揺らぎと比較すると安定の性能品質。
やはり、有料のウィルス対策ソフトのほうが一枚上手なのか。

マカフィーの場合

マカフィーの場合はWindows Defenderと同じくその性能に揺らぎがありますね。
このグラフを見ると性能としてはWindows Defenderと同等な感じを受けますが。



AV-Comparativesのマカフィーの評価も揺らいでますね。
★3つの時もあれば★1つの時もある。

有料ソフトだから常に高性能だというわけでもなさそう。

シマンテックの場合

シマンテックの場合はどうでしょうか。
やはり性能の揺らぎが少なく、安定した品質のようです。

AV-Comparativesが判断したシマンテックの性能は概ね★3つか、★2つ。
高性能であるという評価のようです。

カスペルスキーの場合

カスペルスキーも性能の揺らぎが少なく、安定した品質。

ESETの場合

ESETも性能の揺らぎが大きいという結果。

まとめ

有料アンチウィルスソフトでも各社、性能の差があります。
100%の検出率を目指して各社残り2~3%の差でせめぎ合っている印象。

個人的な感想だとWindows Defenderの性能も2017年あたりでかなり性能が向上していると思われる。
このまま高性能な状態で品質が安定する日も近そう。

上記は2018年3月に実施されたマルウェア検出の検証結果に基づくAV-Comparativesに格付けです。
ESETやシマンテックと同じ評価上にWindows Defenderが格付けされています。

そろそろアンチウィルス対策はWindows Defenderだけでも十分ではないか。
そう思う今日この頃です。

この記事を共有する