ITトレンド
2017.07.12
フリーランス保険や福利厚生、年金ってどうすればいいの?そんな不安を解決する方法を考えてみた
フリーランスで働く時の不安といえば健康保険や福利厚生などがありますよね。
会社に務めている時は当たり前に加入していたものが一気になくなってしまう不安は大きいですが、個人でも加入する方法がいろいろあるんです。
今回はそういったサービスを紹介してみようと思います。
Contents
健康保険は国民健康保険以外にも「文芸美術国民健康保険組合」で加入できる
http://www.bunbi.com/index.html
フリーランスで活躍する際の業種によっては「文芸美術国民健康保険組合」に加入することが可能です。
入会できる業種は多岐に渡りますが、大きなカテゴリで言えば
・作家
・コピーライター
・漫画家
・アニメーション関連
・インテリアコーディネーター、デザイナー
・作曲、作詞家
・画家
・彫刻家
・カメラマン
などがあります。かなり多いですね。
該当しないのはエンジニアやプログラマーでしょうか。
「文芸美術国民健康保険組合」に加入するには、該当する業種に適した組合加盟団体に入会した後、加入申請を行います。
「文芸美術国民健康保険組合」の保険料は
組合員:月額19,600円
その家族:月額10,300円
介護保険料:月額4,000円 (満40歳から64歳までの被保険者)
(参考:平成29度)
となっています。
実際はこれに加えて、加盟した組合に支払う入会金や年会費がかかりますので、合計した金額が国民健康保険の額を下回るようであれば加入してみてもいいでしょう。
ただし、加入に際して実績の提出を求められるので、独立してすぐの場合は認められないかもしれません。
副業として取り組んだ実績があればそれでもよいことがあります。
国内では初めてのフリーランスで働く人を対象にした福利厚生が登場
https://www.freelance-jp.org/benefits
「文芸美術国民健康保険組合」はフリーランスを始める方に広く知られていますが、福利厚生などは今までありませんでした。
しかし、今年の7月から「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」からフリーランス向けのベネフィットプランが登場しました。
このプランには
自動付帯
賠償責任保険
福利厚生(健康管理、セミナー、リラクゼーション)
税務、法律関連相談
任意加入
労災保険
があり、フリーランスで働く際の不安をなくしてくれるものが多く含まれていますね。
賠償責任保険は業務中の対人対物の事故や情報漏えい、著作権侵害などの賠償リスクに対するものです。
所得補償制度もあるようなので、怪我や病気で入院した際に収入が0になるのを防いでくれます。
福利厚生には健康診断を割安で受けることができたり、リラクゼーションスポットの割引、子育て支援、eラーニングなどのスキルアップ講座受講、健康やマナー、法律税務相談ダイヤルの利用が含まれています。
さらに各種会計サービスの割引や無料期間なども付与されてたりといろいろついてます。
年会費は10,000円ですので、興味のあるかたは詳しく規約などを見てみてください。
厚生年金の代わりに確定拠出年金も検討してみる
https://dc.rakuten-sec.co.jp/about/
年金制度への不安から自分で貯蓄している人も多くいますが、確定拠出年金の利用も考えてみてはいかがでしょうか?
企業によっては入社時に加入を勧められて入っている人もいると思いますが、その場合は退職後も同じ確定拠出年金に積立を行えることもあります。
確定拠出年金のメリットは、積み立てたお金が定年後に受け取れる以外に非課税になるので税金対策にもなります。
いわゆる節税になるってことですね。
新規で加入するのであれば、銀行が運営する確定拠出年金の他に最近では楽天証券の運用する「iDeCo」も注目を集めています。
確定拠出年金の加入先を選ぶ際のポイントは
信頼度
これに尽きます。
当たり前ですが、加入先が倒産などで消失してしまった場合、お金が返ってきません。
おすすめは大手銀行グループですが、規約や加入条件を加味して自分に合ったものを選んでみてください。
加入するのは事業が軌道に載ってからでも遅くはない
これだけおすすめしておいてこう言うのも変ですが、いきなり全部の保険や保証を受けようとしなくてもとりあえずは国民健康保険だけで十分です。
というのも国民健康保険の金額は前年度の所得によって変化するので、全然売上がなければ価格は低くなります。
ですので、各種組合の保険に加入するのは保険料を比較して安くなることがわかった時でも遅くはないです。
福利厚生や健康診断に関してもなくても事業はできますし、生活していくのに支障はないです。
確定拠出年金も事業によっては定年なく現役で働き続けることも可能で、自分で蓄える管理能力があれば問題ありません。
もしもの時のために手元にお金を置いておきたい時は、いつでも解約できる定期預金などでいいかも。
十分に利益が出てからお金の使い方を検討して加入してもよいと思います。