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Columnコラム

WEBサイト制作

2014.11.02

WordPressでCMSの導入を考えている企業が注意すべきポイントとは。

WordPressでCMSの導入を考えている企業が注意すべきポイントとは。

需要とともにますます便利になっていくWordPressの機能や様々なプラグイン。大手企業でもWordPressをCMSとして採用している事例も多く、もっぱらCMSの導入を考える場合、まず始めの選択肢となるであろうWordPress。
すでに多くの企業がCMSを導入をしているが、不満を感じる企業も多いという。WordPressとはいったいどのようなCMSなのかここでおさらいをしてみたいと思います。

WordPressの特徴とは、オープンソースで扱いやすい。

WordPressはオープンソースです。ライセンス使用料などがなく、誰もが自由に利用できるのが特徴です。
そして、プログラム言語はPHPと呼ばれるもので、平易な文法のため初心者でも馴染みやすく、この言語を扱えるエンジニア数も絶対的に多いのが特徴です。
そのため各種テンプレートが豊富であり、便利なプラグインなども活発に開発されています。
情報ソースが豊富であること、またカスタマイズに必要なプラグインが豊富にあるなどと言った原因などから瞬く間に人気が広まり。今や他のオープンソースCMSと比べるとその認知度が桁違いなのは下記のグラフを見ての通りです。

WordPress


普及しているだけに狙われやすいWordPress

WordPressが劇的に普及した要因でもありますが、ライセンス料のない無料のオープンソースであると言う事。
広く普及しているCMSだけに機能追加やプラグイン等の開発も頻繁ですが、脆弱性に関するバージョンアップも頻繁なのがWordPressです。
WordPressのバージョンアップに伴い、プラグインも常に最新バージョンに対応したものに変更し、最新のセキュリティ対策を行う必要があります。
また、プラグインを導入する際はバグの有無、安定性、信頼性を考慮したうえで導入する必要があります。
やみくもに導入すると実はセキュリティーホールだられだったという笑えない事態になるかもしれません。
どうやらWordPressには「簡単」「リーズナブル」「導入しやすい」といったイメージが先行し、導入後は目立った不具合がない限りメンテナンス は行わないといった方も多いかもしれません。
踏み台やファイルの改ざんなどが後を絶たないWordPressなだけに保守・メンテナンスは知識のある技術者がしっかり行わないと非常にリスキーなCMSとも言えます。
下記のようなニュースも頻繁です。


WordPress 踏み台 ニュース



下記のサイトで自分のサイトが踏み台になっていないか確認することが出来ます。

http://labs.sucuri.net/

labs.sucuri.net



また昨年2013年にはレンタルサーバのWordPressが被害に遭っている。

WordPress レンタルサーバ


WordPressに限らずCMSはサーバ、データベースのメンテナンスも必要。

WordPressで構築するサイトは動的なWEBサイトです。
ブラウザからのリクエストに対してサーバに設置されたHTMLファイルが返されるといった静的な仕組みではありません。
ブラウザからのリクエストに対して、データベースから情報取得し、レスポンスを返しWEBページを表示するという動的な仕組みです。
このように常にデータベースを参照するWEBサイトの場合、静的なページを設置しているよりサーバの負荷が大きくなります。
動的なWEBサイトの運営を続ける限り、データベースの更新、削除を繰り返し行うことは必須となります。
WEBサイトのデータを更新・削除を繰り返し行ううちにデータベース内に不要なゴミデータが溜まってしまうため、 定期的なデータベースのリフレッシュを実施する必要もあります。
また、WEBコンテンツの知名度の向上に伴い増え続けるスマホ・PCからのアクセスが増えることで、動的なサイトの場合サーバには負荷がかかります。
動的なWEBサイトを運営する場合はアクセス数に対しての、最適なWEBサーバの環境設計を行うことで安全・安心なWEBサイトの運用が可能となります。

ステージングサーバがあるほうがいい。

ステージングサーバとは本番環境と同じ環境の社内テストサーバの事です。
多数の部署でWEBサイト・コンテンツを運営される場合はステージング環境内でコンテンツの確認を行い、
多段階承認を用いた運用することで、公開トラブルを未然に防ぐことが出来ます。
Wordpress等のCMSを導入し、多数のスタッフが管理するようなケースだと、操作リテラシーの違いなどから、 本来公開されてはならない情報が公開されてしまったり、WEBコンテンツ内容の表記ミスがあったり等、 常に本番公開と直結した操作を行う事になってしまいます。
ステージング環境なら本番公開同様に社内チェックが行え、スムーズなCMS運用が可能となります。


ステージングサーバ

WordPressに関するまとめ

もはや何でも出来、限界がない感じのWordPressですが、やはり向き不向きがあります。
今やマルチにコンテンツを管理するCMSとして非常に良くできたコンポーネントではありますが、マルチ対応なだけに、不要な部分の機能削除が負担になる部分もあります。
制作する内容によってはRuby on RailsなどのWEBフレームワークによる独自開発を行うほうが開発工数や、 WEBコンテンツの管理・運用が楽だったりもする場合も。
そしてシンプルで使い勝手の良いものになるケースもあります。
顧客情報と連携した会員サイトを目指すならWordPressは脆弱性を狙われやすいので、セキュリティを考慮した上でシステム設計を行いWEBフレームワークによる会員コンテンツの制作・開発を提案するでしょうし。
CMSと言っても管理する内容によって様々なやり方がありますので、CMS導入の際にはWordPressの特性を良く理解して導入する事が大切です。

オリジナルCMSと言う選択肢もあり。

単にWEBサイトのコンテンツを管理するだけのCMSに留まらず、社内データとの連動や、 会員情報との紐づけ、多言語化コンテンツとの連動など、CMSに求められるリクエストは増えています。
世の中にCMSパッケージは数あれど、自社システムに完璧にマッチするものを選ぶのは大変です。
予算にも限りがある事ですので、全てが高機能なCMSを導入する事も不可能です。
無駄な機能がなく、自分たちが使いたい機能に絞ることで、オリジナルCMSを構築する予算のほうが下回る可能性もあります。
そしてオリジナルCMSには下記のようなメリットがあります。

  • コンテンツ公開までのタイムラグを最短にする。
  • 更新の業務フローを改善し、作業ロスをなくす。
  • 今までの基幹業務と最も相性のよいシステムが実現する。
  • 将来の拡張性を見据えたシステム構築が出来る。

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