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Columnコラム

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2018.10.15

Photoshopの機能「被写体を選択」の精度はどれぐらいなのか検証してみた。

Photoshopの機能「被写体を選択」の精度はどれぐらいなのか検証してみた。

2018年のアップデートで実装された「被写体を選択」という自動選択機能。
人工知能Adobe Senseiが自動的に被写体を検出し、自動で選択範囲として抽出するという機能な訳ですが、この機能が一体どれだけ使いものになるのかを検証してみたので実験の結果をご紹介したいと思います。

「被写体を選択」って

「選択範囲」メニューの中に「被写体を選択」という項目があります。
これが被写体を自動で検出して自動で選択範囲を作成してくれる機能。
今回、この機能がどれだけの性能なのかという事を検証したいと思います。



人物の自動選択はどこまで出来るのか

まずはこの写真、非常に分かりやすい被写体であり、被写体と背景の境界線もハッキリとしている。
まぁこれぐらいは朝飯前で自動選択をしてもらいたいわけだが・・・


結果は問題なく、自動選択がされている。
そりゃこれぐらい簡単なものならね。
出来て当然と言えるのであるが。


では、この写真ならどうだろうか。
女性の髪の毛が背景の色となじんでしまった感じの写真。
果たして自動選択は可能なのだろうか。


まるで人が判断をしたかの様にしっかりと区別をしているのが分かる。
これは優秀だな。


続いては肌の色と背景の色が近い写真。
境界線は分かりやすいので、自動選択はしやすそうだけれど。


ほぼバッチリ。若干耳が欠けている程度です。


では、こちらのハイコントラストな写真ではどうだろう。


どうやら問題なく自動選択が出来るようです。


では背景がゴチャゴチャしている写真ではどうだろうか。


この写真も見事にクリア。
的確に自動選択をしています。


続いては何を被写体として認識するのか、もしくは何処までを被写体として認識するのかの実験。
上手く人だけを選択することが可能なのでしょうか。


おおう!賢い!賢いぞ!
ちゃんと人だけを自動選択しているではないか。


ではちょっといやらしい実験。
人間の目でも何をどう選択すればいいか悩むこの写真。
Photoshopはどのように判断をするのだろう。


ああ、やっぱりそうなのね。
当たり前な結果にちょっと残念。



モフモフな動物たちの自動選択は可能なのか

まずは簡単そうな写真から実験。


ワンちゃんの前足にかかる芝をしっかりと認識してマスクを作成しているではないか。


続いてはこの写真。
背景とよく似た色の被写体かつモフモフ。


いやいやほとんどパーフェクトと言えるのではないだろうか。
耳や足元の岩の選択が間違っているけど、「被写体はこれだろ!」っていう検知能力が凄い。


続いては雪と同化する白キツネの写真。


こりゃ驚いた!ちゃんと雪とキツネの境界線を理解している。
若干違う場所まで選択されているけど。


続いては木肌によく似たリスの写真はどうだろう。


いいところまでは行っているのですがちょっと残念な結果。
しっぽと胴体そして後ろの木の境目でちょっと悩んだもよう。


続いては被写体が小さく、写真に占める割合が少ない場合。
Photoshopは何を被写体だと認識するのだろうか。


しっかりと小鳥が被写体であると認識をしているようだ。


お次は被写体全体にピントが合っていない写真ではどうだろう。


やはりカーペットまで選択をしているようだ。
とはいえ被写体の範囲はそれなり理解をしているもよう。




花の自動選択はどうだろう

花の写真ってだいたい奥側がボケていたりするもんだけど。


ちゃんと花のみを選択しているもよう。
さぁそろそろ飽きてきたので、次の写真でラストにしたい。


アブかハエか分からないが、とにかく花に虫がいる写真。
Photoshopは何を被写体と思うのだろうか。
この写真を撮影したカメラマンが被写体としてレンズを向けた理由までPhotoshopは理解するのであろうか。


虫かよ!結局虫なのかよ!



まとめ

自動選択機能ってやっぱり仕事では使えないとか、結局調整が必要なんだから初めから自動選択は使わないなんて思っている方。
いやいやこの機能は時短に繋がる優秀な機能ですよ。
もちろん手作業での調整が必要なのは当たり前ですが、今回いろいろな写真で実験をしてみて、まずは初めに「被写体の選択」をし、そこから微調整をした方がかなり効率的には良さそうです。

Photoshopの自動選択がかなり高精度になっていることを思い知らされましたとさ。



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