WEBデザイナーを育ててきた私が駆け出しWEBデザイナーに言いたい事。考え込むよりも手を動かさなきゃ。
2015.11.24
WEBサイト制作

デザインプロセスがないとデザインを教えるのはすごく大変なんです
後輩が作ったデザインにアドバイスをする際、「プロセスを見せて」って尋ねるんですが、そのプロセスがないって事がしばしばあります。
「えっTOP.psdしかないの」
「ここまで作るのに葛藤とか、迷いとかあるでしょ。その際に出来たTOP案AとかTOP案BとかはたまたTOP案B-1とかないの?」
「じゃいかにしてこのデザインにたどり着いたか分からないじゃないか」って事で、私と後輩と一緒にまたもプロセスをたどることになる。
「ココは下地に何か敷いた方がしまるんじゃないかなぁ」とか
「ココは線で区切るより、距離を開けた方が見やすいんじゃないかな」とか
「ああそれやりましたけどしっくりこなくて」
みたいなやり取りで一度たどったプロセスをもう一度2人でたどっていかなきゃいけない。
これ、目に見える形でプロセスが残っていればもっと早くレクチャー出来るのにって思うんです。
デザイナーの教育ってプロセスの中で学ぶことが多いですからね。
足し算のレクチャーは大変、引き算のレクチャーの方が早いんです
線1本引くのにどれほどの時間がかかるのだろうか?と思えるほど。
あーでもないこーでもないって頭の中で処理しても実際に線を引いてみないと分からないだろう。
とにかくだ。駆け出しの時は手数を増やしてまずは足していく事だ。
はなから少ない手数で立派なデザインなんて出来っこない。
はいじゃデザイン見してって事で確認すると、全然手数が足りてないじゃないかって。今日1日の成果がこれって事に。
そこでまた2人でデザインプロセスを辿ることになるんですね。
手数が多いとこれはいらないとか、ココはもっと大きくとかバランスのレクチャーが出来るのですが、手数が少ないとなんともこちらが作っていくプロセスをただ見るだけになるので学びが少ないと思いますよ。
昔は新米デザイナーの横について、そこはこうとかここはそうとか1日中指示していた事もありましたけどね。
社内では「横付きトレーイング」なんて言われてましたけどね。
とにかく頭よりも手を動かしてデザインする方がいいと思う
駆け出しのWEBデザイナーはとにかく手を動かして、いろいろ配置してみたり、ディテールを加えてみたり、配色を変えてみたりと、あれこれいじくり回して見るべきだ。
その中には、思った以上にしっくりとくるものがあったり、思いもよらないバランスが生まれたりする。
そうすることで、デザインの引き出しを増やして行くんです。
まとめ
デザインはプロセスが大切です。
なぜそのようなデザインが生まれたのか。
なぜそのデザインでなければいけなかったのか。
そのプロセスを多く経験することでデザイナーは成長します。
「ココはもっと大きいほうがいいかも」とか「ココの配色はこっちのほうがいんじゃないか」とか試して試してバランス感覚、配色センスを磨くものなのです。
頭で考えいるより、手を動かして試して、試して、最終的に選び抜かれたものが理想のデザインなんです。
だから駆け出しのWEBデザイナーに言いたい。頭で考えるなもっと手を動かせと。
かなり主観的ですが、私が経験上思う事なので、参考になればと思います。