20代で独立し、勤め先の休眠会社を引き継ぐ形で会社経営を始めた私。
あっと言う間に会社は15年目を終え、16年目を迎えようとしています。
15年を終えるにあたり、ちょっと過去を振り返りつつ、これから起業しようという方の参考になればと、これまでの感想を紹介します。
言葉の綾ですね。
人から一番苦労した出来事とか聞かれますが、苦労という言葉が嫌いです。
また、苦しいと思うことよりも目の前の障壁をどう乗り越えるかに必死に集中するため、乗り越えた後の安堵感のほうが大きいです。
大変だったと思うよりもよく乗り越えたという安堵感の方が感情的に勝る。
今思えば良くあの時にあんなパワーが出たものだと思うことも数多くあります。
人間、窮地の時って思ってもない火事場のクソ力って出るもなんですね。
そういえばあまり良いことではないですが、気が付けば48時間、食べて物を口にしていなかったって事も一度ありました。
対応当時は食べ物が喉を通らないぐらい集中していたので、対応後気が付けば食事してないなぁと気付きました。
これはマネしないでくださいね。
やる気スイッチという分かりやすいスイッチがあればどれほど楽なんでしょうね。
このスイッチも分かるようになりました。
私の場合はとにかく地に足が付いてからスタートではないのです。
地に足が届かない高下駄を履いてスタートです。
その高下駄はいずれ乗りこなせるようになり、地に足が付くのです。
大風呂敷を広げるような物言いかもしれませんが、まずはエントリーすることが重要。
その目標を超えるにはどうするかでやる気スイッチが入ります。
ちょっとマゾですね。この自分を追い込むという方法は。
中小企業診断士や会計士の先生方からはこの方法は非難される事が多いです。
それはただただラッキーだったという事のようです。
ピンチの時に運よく乗り越えられたって事も多かったりします。
すべてを運に頼るわけにいきませんが、なぜか上手く段取りが付いてしまう事もあります。
なぜこんな絶妙なタイミングで契約が成立するのか?
なぞこんな絶妙なタイミングでキャッシュが増えたのか?
もろもろ人生不思議ですね。
紆余曲折、不思議な事もあるものです。
毎日仏壇に手を添え、氏神様にお参りするという習慣も大切にしています。
そうしたほうが良いのではとふとひらめく時があります。
なぜそう思ったのかの根本を理論的に説明するのは難しですが、
日々思いあぐねているうちになんかこれは良くない気がするとか、
こんな方がよい気がするみたいなものが湧き上がる事があります。
しかしなぜそれが良いのかまでは思考の整理が付いていません。
そこが直観なんですね。
一度そう思ってしまうと試したくなるものです。
ただただ急に閃いたって感じではなく、急に悩みの糸口が見つかったみたいなもの。
ここから手繰り寄せれば本質に近づけるって感じです。
その根拠は上手く説明出来ません。
鶏が先が卵が先が見たいな論争に陥るときに良くこの直観を頼りにします。
私の経験では起業とはゲリラ戦のようなものでした。
行けるとこまで行って、後方支援を整備し、そしてまた行けるとこまで進み、後方支援を確保する。
その繰り返しです。後方支援が確保出来なければ撤退。
法人企業のプライオリティはまずは生き残る事。
シャープの問題ともかぶりますががまずは生き残る事が大切です。