立秋を過ぎ、京都の夏を彩る恒例行事「五山送り火」が営まれ、
秋の趣を感じさせるなかで、まだまだ厳しい残暑が続く京都で現在開催されているアート展を堪能してきました。
今回は三つの展覧会をご紹介いたします。
まずは、お土産屋さんが立ち並ぶ清水寺までの賑やかな参道を抜けた先に、
ひっそりと佇む「成就院」へ立ち寄ってきました。
緑豊かな美しい庭園を見渡せる情趣のある建物の中で、
陶芸アーティストの桑田卓郎さんがつくった作品が飾られています。
私が訪れた午後の13時頃には、人も少なく、ゆっくりと観られることが出来ました。
最初目にした際にはあまりにも革新的で少し違和感を覚えますが、
静寂のなかじっくりと鑑賞していると、不思議とこの場に馴染んでくるように感じます。
一つ一つの作品が力強く、意志を持つかのように生き生きとしていました。
「グローバルに多くの情報が⾶び交う世の中だからこそ、実際に何かに触れ、何かを感じるものでありたい」
(引用元:https://feel.kiyomizudera.or.jp/project/856)
このように、桑田さんが語る言葉には、
技術革新が目覚ましい現代において、
何か大切なものを思い出させてくれるように感じ取ることが出来ます。
桑田卓郎展「日々(にちにち)」
Takuro Kuwata exhibition “Day after Day”:
https://feel.kiyomizudera.or.jp/project/856
※会期は終了してしまいました
お次は、歴史的な観光名所が数多くある岡崎エリアへ足を延ばしてきました。
中でも、代表的な平安神宮は毎年十月に行われる京都の三大祭の一つ「時代祭」でも有名です。
「時代祭」では、古来より時代変遷に基づいた伝統的な衣裳の数々を楽しむことが出来ます。
しかし、今回は平安神宮の近くに位置する京都国立近代美術館において、
クールな現代ファッションを堪能してきました。
こちらの展覧会では、
身体を保護する機能的な面としてだけでなく、衣服が担う役割についてに重点を置いて展示されています。
写真撮影が可能なものが数点あったので、意気揚々と撮ってまいりました!!
Designed by COMME des GARÇONS 川久保玲
今回のチラシのメインビジュアルにもなっている作品です。
着物の羽織風のお洋服に可愛らしい少女と美しい薔薇などがプリントされています。
京都展は10月14日(月祝)までで、その次は熊本市現代美術館へ巡回されるようです。
ファッションがお好きな方でしたら、見応えがあると思います!
美術館の周りには、タルト・タタンが名物の「La Voiture(ラ ヴァチュール)」というお店もあり、お洒落なカフェがたくさんあります。
芸術の秋に楽しみに来てはいかがでしょうか?
ドレス・コード展特設HP:
https://www.kci.or.jp/special/exhibitions2019/index.html
La Voiture(ラ ヴァチュール)食べログ:
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260302/26001070/
最後は、今回いちばん楽しみにしていた、
チームラボが手掛ける「下鴨神社 糺の森の光の祭」の初日に行ってきました!
今年で三度目の実施であり、毎年人気のイベントでしかも初日なので、
混雑が予想されると考え、時間をずらして20時半頃に訪問。
それでもすごい行列だったので、これは一時間程大人しく並ばないといけないなと諦めて並ぶと、
するすると列が動き、なんと約15分で入場することが出来ました。
お昼間の静けさから一転、光と音楽のアート空間によって妖しく幻想的な雰囲気に包まれています。
色が変化する光の物体が参道の至る所に置かれています。
展示全体が写真撮影可能なので、来場者の多くがスマホやカメラで撮りながら、楽しんでいました。
特に、こちらの卵のような物体と共に写真を撮っている方が多かったです。
夜の暗闇のなかで煌めく光の空間によって、
異空間に誘われ、初秋の風を浴びながら心地良く過ごすことが出来ました。
一つ注意点ですが当日少しでも並ばなくて良いように、チケットは前もって準備しておいた方がいいかもしれません。
比較的、平日の夜20時~21時以降が空いているとのことです。
一時間程で全てのみどころをチェック出来るので、
一人で本格的に写真撮影しに来たり複数人で遊びに来たり、様々な目的で訪れてみると新たな発見があるかもしれません。
teamLab★下鴨神社 糺の森の光の祭
Digitized Forest at the World Heritage Site of Shimogamo Shrine:
https://www.teamlab.art/jp/e/shimogamo/
今回は三つの展覧会をご紹介いたしました。
どれも、革新性溢れる作品ばかりで心打たれました。
まさに伝統と革新の融合ですね。
だんだんと秋深まる京都で、自分自身の感性を養うためにもアートに触れてみませんか?
ちなみに移動には京都市営バスの一日乗車券(600円)を利用すると助かりますよ~!
複数ならタクシー移動もおすすめです。
ただ、しばしば渋滞もあるので、混雑を回避するならば時間通りに発着する電車利用が最もおすすめです。
お得な乗車券もあるので、詳しくは京都市交通局のサイトで確認してみてください。
京都市交通局HP:
https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/