日本のチベットと呼ばれる場所。
それは徳島県三好市にある秘境、祖谷渓。
日本の三大秘境の一つといわれているらしい。
ん、日本の三大秘境って他は何処なの?
調べてみると
■岐阜県大野郡の白川郷
■徳島県三好市の祖谷
■宮崎県東臼杵郡の椎葉村
とのこと
祖谷はどんな場所なのかというと、日本三大暴れ川といわれる吉野川の支流、祖谷川が流れる切り立った渓谷地。
降水量が多く、集落は山にへばりつくように存在している場所。
平家の隠れ里としても有名なのだとか。
そんな秘境の景色を眺めながら源泉掛け流しの露天風呂につかって疲れを癒やすって素敵だと思いません?
で、実際に行ってきたのでレポートです。
大阪から片道3時間30分をかけての日帰り旅。
まずはやって来ましたのは徳島県の吉野川。
国指定天然記念物であり、国指定名勝である大歩危小歩危。
遊覧船に乗って雄大な渓谷の景観を楽しみます。
その搭乗口である「レストラン大歩危峡まんなか」へ。
駐車場に車を停めて、渓谷を見下ろすとなんとも綺麗なエメラルドグリーンの川の流れ。
シーズンオフの時期なので駐車している車は少ないですが、中国からの団体観光客が来ていました。
まずは乗船券を購入。
船は30分程度の遊覧で、30分毎に乗船が出来るとのこと。
大人1人1080円。
遊覧船は空いてそうなのでとりあえず腹ごしらえ。
乗船チケットも買ったのでここのレストランにてこの日の昼食を。
この地の名物は鮎だということで鮎定食1200円を頂きます。
ご当地の食べ物は旅の楽しみの一つでもありますが、関西の味付けとは違い素朴な味わい。
食事を終えて、いざ船のりばへ。
レストラン&お土産店の中にある乗船入り口の階段を降りて川岸まで。
地下というか床下に出てきました。
船のりばまでは結構距離があるようです。
そしてこの船に乗り込みます。
この便には約10名ほどが搭乗。
わりと若い人が多かった印象です。
大歩危の見どころは何といっても両岸にある大きな岩石。
結晶片岩と言われる岩石でその昔、海底にあった砂層が現れたものなのだとか。
この岩石の中に含礫片岩(がんれきへんがん)やポットホールといわれる岩があり、地質学的に非常に価値のある貴重な岩として国の天然記念物に指定されています。
この角度約45度の斜めの層、そもそもは太平洋プレートがアジア大陸の下に潜り込み、高圧力かつ400℃近い温度の中、2000万年という歳月をかけて作られた地層なのだとか。
それが地上に隆起したもので、地上に出ている事そのものが珍しい地層なのだとか。
ここ大歩危の他、埼玉県にも同じ地層があるらしく、日本列島の原点ともいわれているらしい。
そんな説明を聞いていると。
右側の岩の上に黒い鳥がいますね。と
この鳥は鵜飼の鵜になりますだって。
人生で初めてみた野生の鵜。
それにしても大歩危小歩危ってなんて変わった地名なのだろう。
その地名の由来は写真に写っている国道の更に100mほど上に旧国道が通っており、このような断崖、絶壁の場所を歩くと危険という事で歩危(ほき・ほけ)と言ったらしい。
大股で歩いても、小股で歩いても危ないということで大歩危小歩危と言われるようになったのだそうな。
この辺りは吉野川で一番水深が深く、20mほどと言われているらしい。
またこの前の景観は大歩危の観光ポスターで使われている景観とのこと。
そんな説明をしている最中に鴨の群れが船の横を通り過ぎる。
なんとここには猿や日本の天然記念物、ニホンカモシカも現れるらしい。
蔦類を使った原始的な吊り橋が今だに残るかずら橋。
重要有形民俗文化財として3年に一度架け替え工事がされています。
今回訪れた日は3年目の架け替え工事の時期、約一ヶ月半ほど橋を渡ることは出来ません。
「それはそれはいやいや残念」という観光客の方も多く、周辺の駐車場は休業の場所も多いですが、
ちょっと待って。
3年に一度の架け替えの作業なんてめったに見れないよ。
これは貴重な体験なんじゃないの。
っていう事で行ってみました。
駐車場には車がほとんどなく、人もいませんね。
屋台も閉まっています。
どうやらの作業中の方がいるみたいなので近くに行ってみることに。
架け替え工事は2018年2月28日まで続くとの事です。
かずら橋の観光を考えている方はご注意を。
2月28日まで渡ることが出来ませんからね。
かなり山深いエリアまでやって来ました。
カーブでハンドル操作をあやまると谷底まで真っ逆さまって感じ。
この場所はかつて度胸試しとして小便をする子どもたちがいたそうな。
あまりにも危険な行為なのでそれを禁止すべくこの銅像が作られたみたいです。
カメラを構える手もちょっと怯えがち。
写真では伝えづらいですがそれほど急な谷なのです。
さてさて、先程の小便小僧の銅像のほど近くにある秘境の温泉、祖谷温泉。
ここは私設のケーブルカーで露天風呂まで降りていく温泉なのです。
露天風呂の日帰り入浴料1700円
ケーブルカー料金込みです。
進行先はこんな感じではるか先の谷底。
この傾斜角度は日本一という摩耶山のケーブルカー以上ではないだろうか。
で、ここのケーブルカーの面白いところは乗客が自ら作動ボタンを押すこと。
温泉場所に向かって「下り」ボタンを押して下って行きます。
ケーブルカーからの景色はこんな感じ。
いよいよ谷底にある露天風呂に到着です。
完全貸切状態のケーブルカー。
こちらが秘境の露天風呂となりますが露天風呂の撮影は禁止なのでここで。
シーズンオフだということなのか、それとも入浴時間が早かったのか、ほとんど入浴客がおらず貸し切り状態で1人大自然を満喫しました。
露天風呂の景観は下記ホームページで。
ではでは。